2012年4月9日月曜日

2012年桜。

満開の桜に誘われ、犬を連れて歩く。


ここはもう少し、あっちは散り始めてる、桜は散り際が一番美しいなどと、毎年繰り返す会話を、今年もまたする。


去年の春の記憶はおぼろげだが、幾多の春の記憶は積み重なり、いつもの春を今年も迎える。


いつもの春を迎えることの意味を考えようとして、やめた。


隣を歩く人がいて、犬がいて、桜が咲いてる。


今はそれで十分だと思ったから。


歩き疲れた犬を抱きしめると、日差しの匂いがした。
(S)