『においと味わいの不思議 知ればもっとワインがおいしくなる』の中で、東原和成先生が、世界最大級の大きさで、ものすごく臭い花「ショクダイオオコンニャク」について、触れています。
「ショクダイオオコンニャク」知れば知るほどミステリアスな花です。形はとても奇妙で、まさに「燭台」。なんと7年に1度しか咲かず、開花はおよそ2日間。ガスのようなくさいにおいを発して、さらに、においばかりじゃなく、むは〜っと熱も放出。いやぁ、こんな花があったんですね〜。
図鑑に載っていたラフレシアやオオオニバスに胸躍らせていた子供の頃を思い出しました。あぁ、世界にはいろいろなものがある。見て見たい。できればオオオニバスに乗ってみたい…!と思っていたものでした。
懐かしさに駆られて、検索してみたところ、世界最大の花として有名なラフレシアも、2年くらいかかって咲いて、3日で枯れてしまうのだそうです。そしてにおいは同じようにくさい…。
普通の花のサイズをはるかに超えて大きくなると、植物も何となく動物的な力を持つような……しかし、そんな血肉を感じさせる巨大な姿を現した後、2〜3日で枯れてしまうという儚さ。何だかゾクゾクします。
ショクダオオコンニャクについては、東京大学の小石川植物園で開花したときの様子が、動画で公開されています。また、そのにおい成分について、東原先生のグループが分析した結果が、プレスリリースで発表されています。(K)
2013年9月30日月曜日
2013年9月18日水曜日
柴犬の交渉術
半沢直樹にはまっています。
証拠をどーんと突きつけて、悪党をばっさり断罪する。見ていて、スカーッとします。
ドラマのいろんなシーンで、ハラハラドキドキの交渉があるわけですが、我が営業部長、黒柴コウキチにも、柴犬なりの交渉術があります。
もともとは、犬のしつけの本に
「拾い食いや、犬が物を守る(オモチャを離さなくなったりします)ことを防ぐには、犬がくわえたものを無理に取り上げるのではなく、代わりにおやつを与えて、交換するのがよい」
という方法が載っており、そうかそうかと、それを忠実に守っていたところ、コウキチは「何か食べたい時には、他の物を持ってくればいい」という、違う解釈で理解したのでした。
というわけで…
なかなかのやり手です。(K)
証拠をどーんと突きつけて、悪党をばっさり断罪する。見ていて、スカーッとします。
ドラマのいろんなシーンで、ハラハラドキドキの交渉があるわけですが、我が営業部長、黒柴コウキチにも、柴犬なりの交渉術があります。
もともとは、犬のしつけの本に
「拾い食いや、犬が物を守る(オモチャを離さなくなったりします)ことを防ぐには、犬がくわえたものを無理に取り上げるのではなく、代わりにおやつを与えて、交換するのがよい」
という方法が載っており、そうかそうかと、それを忠実に守っていたところ、コウキチは「何か食べたい時には、他の物を持ってくればいい」という、違う解釈で理解したのでした。
というわけで…
1)まず、紙やティッシュを取って来ます。 これ見よがしに、ちょっと食べてみたりする。 |
2)何かくれそうかな…と目視で確認。 このとき、紙から手を離さずキープ |
3)オヤツを貰えるとなったら、ニカッと笑顔。 でも、交換するまで紙からは手を離さない…。 |
なかなかのやり手です。(K)
2013年9月13日金曜日
新刊書籍『においと味わいの不思議 知ればもっとワインがおいしくなる』もうすぐ発売です
秋です。日本各地でブドウが実り、ますます、ワインが飲みたくなる季節です!
もっともっと素朴な疑問…
例えば、
どうしてワインから果物や野菜の香りが嗅ぎ分けられるの?
ワインに感じるレモンの香りは果物のレモンの香りと同じもの?
煙草を吸うと、においに鈍感になるか?
なぜ、おいしいものは人によって違うのか?
こうした疑問が読んでいるうちにするすると解けていく内容です。
著者は、
嗅覚の科学者である東京大学の東原和成先生、味覚の科学者である京都大学の伏木亨先生、フランス国家認定醸造士である人気醸造家、佐々木佳津子さん、そして、今回の企画者であり本書のナビゲーターのフード&ワインジャーナリスト、鹿取みゆきさんです。
手頃なワインでも、超高級なワインでも、味わうときに使うのは、口と鼻、認識するのは脳です。ワインをあまり飲まない人も、ワインの専門家も、その点では変わりません。嗅覚、味覚、醸造、表現にまつわる科学的な事実、客観的な分析を知ることは、ワインの経験の多少に関わらず、本当に面白い!
また内容の多くは、ワインを素材に語られていますが、これら4つの視点から、においと味わいを捉えようとする試みは、ほかの食品についても、その多くがあてはまるものだと思います。実際、生活の時々に思い出しては、なるほど、とうなずく内容なのです。
詳しくはこちらへ |
本書は、鹿取みゆきさんが企画し、東京・青山のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」で行われた特別講義がベースになっています。
しかし、単なる講義録ではありません!
図版もたっぷり55点、ワインに含まれる香りを醸造家の佐々木佳津子さんがまとめた本書オリジナルのアロマホイールや、においや味わい、ワインの科学に関する質問に著者が答えたQ&Aなど、盛りだくさんの内容になっています。
9月下旬に全国の書店に並びます。ぜひ一度、手に取ってご覧ください(ほんとに面白いんです!)。(K)