秋です。日本各地でブドウが実り、ますます、ワインが飲みたくなる季節です!
もっともっと素朴な疑問…
例えば、
どうしてワインから果物や野菜の香りが嗅ぎ分けられるの?
ワインに感じるレモンの香りは果物のレモンの香りと同じもの?
煙草を吸うと、においに鈍感になるか?
なぜ、おいしいものは人によって違うのか?
こうした疑問が読んでいるうちにするすると解けていく内容です。
著者は、
嗅覚の科学者である東京大学の東原和成先生、味覚の科学者である京都大学の伏木亨先生、フランス国家認定醸造士である人気醸造家、佐々木佳津子さん、そして、今回の企画者であり本書のナビゲーターのフード&ワインジャーナリスト、鹿取みゆきさんです。
手頃なワインでも、超高級なワインでも、味わうときに使うのは、口と鼻、認識するのは脳です。ワインをあまり飲まない人も、ワインの専門家も、その点では変わりません。嗅覚、味覚、醸造、表現にまつわる科学的な事実、客観的な分析を知ることは、ワインの経験の多少に関わらず、本当に面白い!
また内容の多くは、ワインを素材に語られていますが、これら4つの視点から、においと味わいを捉えようとする試みは、ほかの食品についても、その多くがあてはまるものだと思います。実際、生活の時々に思い出しては、なるほど、とうなずく内容なのです。
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本書は、鹿取みゆきさんが企画し、東京・青山のワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」で行われた特別講義がベースになっています。
しかし、単なる講義録ではありません!
図版もたっぷり55点、ワインに含まれる香りを醸造家の佐々木佳津子さんがまとめた本書オリジナルのアロマホイールや、においや味わい、ワインの科学に関する質問に著者が答えたQ&Aなど、盛りだくさんの内容になっています。
9月下旬に全国の書店に並びます。ぜひ一度、手に取ってご覧ください(ほんとに面白いんです!)。(K)