2014年12月4日木曜日

「日本遊戯史学会」で連珠の研究発表を聞いてきました!

 2014年11月22日、東京・高田馬場にある東京富士大学にて行われた「遊戯史学会」例会(研究報告)にて、公益社団法人 日本連珠社の理事である小林高一氏が発表をされると聞いて、さっそく行って参りました。

研究発表をする小林さん。
現在、連珠の入門書をご執筆いただいております。
来年春に発行予定です。
タイトルは、「連珠(れんじゅ)の歴史—先手必勝への挑戦」。
 「連珠」とは、「『五目並べ』を競技ルール化したもの」(日本連珠社ウェブサイトより)で、ミスをしなければ先手が必ず勝つ「五目並べ」とは違って、先手と後手が公平であるようにルール化されています。そのルールが、どのように考えられてきたかという変遷と、その内容についての研究発表でした。

 連珠は、明治中頃にゲームとして認知されたもので、昭和の初期には、囲碁・将棋よりも新聞での掲載が多かったのだそうです。
 研究発表後の質疑応答であった
「囲碁や将棋と比べて、連珠のおもしろさのポイントというのは何ですか?」
 という質問に対して、その魅力は「スピードとスリル」だと小林さん。
「囲碁はよく『戦争』だといわれ、一部が負けていても、全体で勝敗が決まる。そして将棋は『ケンカ』であると言われます。それに対して、連珠は『真剣勝負』だと言われ、一手ミスをすると、たちどころに勝負が決まる。一手一手の鋭さが違うと思います」

 囲碁と同じような道具を使っても、まったく別のゲームである連珠。勝負が決まるのが早いというのも特徴だと仰います。世界的に人気があることから、いろいろなアプリやPCゲームが出ています。自分は結構、挑戦しているのですが、一向に勝てません。でも小林さん曰く、アプリやPCは強くて6級くらい、なのだそうです。そうなんだ…。…。(K)