2014年12月4日木曜日

日本ワイン造り手の会主催のシンポジウムに行って来ました

東大はイチョウが黄葉まっさかり
2014年11月27日、東京大学弥生講堂アネックスで開催されました「日本ワイン造り手の会」主催のシンポジウムに行って来ました!

 タイトルは「ワイン法を考える 日本ワインの発展のために必要な法制度は何か?」。

今年の8月8日の毎日新聞の紙上に、「自国ワインの品質を政府が保証する新法『ワイン法』(仮称)の制定に向けた準備が自民党内で進んでいる。……」という記事が掲載され、日本のワイン法についての議論が盛んになって以来、誰もが思っていた(と思われる)、
「実際、造り手さんたちはどう考えているの?」
 という疑問についての答えを聞ける、たいへん貴重な時間でした。

鹿取みゆきさん
シンポジウムでは、はじめにフード&ワインジャーナリストで、『日本ワインガイド』の著者である鹿取みゆきさんの講演「日本のワイン造りの現状 〜栽培と醸造の実態を知る」がありました。
 日本のワイン造りは、今どうなっているのか。原料ブドウはいったいどのように日本国内で動いているのかなど、その後の議論のベースとなる、とても興味深い内容でした。

蛯原健介先生
次に『はじめてのワイン法』の著者である明治学院大学教授の蛯原健介先生が、「諸外国におけるワイン法制定の背景と日本の現状」として、ワイン法とはそもそもどういったものか、その歴史的背景や基本的な内容についてお話されました。

日本ワイン造り手の会
会長の酒井一平さん
そして「日本ワイン造り手の会」会長である酒井一平さんが「造り手の会からの提言と要望」を述べられ、続いて「日本ワインの発展のために必要な法制度は何か」という、パネルディスカッションとなりました。

 パネラーは、ブルース・ガットラブさん(北海道・10Rワイナリー)、酒井一平さん(山形県・酒井ワイナリー)、渡辺直樹さん(山梨県・サントリー登美の丘ワイナリー)、蛯原健介先生。ファシリテーターが鹿取みゆきさんでした。

 シンポジウムの詳細につきましては、日本ワインガイド公式ファンページの投稿をぜひご覧ください。

 日本ワインは今、本当に始まりの最中にあることを実感させるシンポジウムでした…! (K)