2011年10月21日金曜日

特別セミナー「匂いと味わいへの科学的アプローチ」

ワインスクール「アカデミー・デュ・ヴァン」(東京・青山)で、「日本ワインガイド 純国産ワイナリーと造り手たち」著者の鹿取みゆきさんのセミナーが行われました。このセミナーは5回予定されていて、10月14日の第1回の講師は鹿取みゆきさん、11月13日の第2回からは鹿取さんがナビゲーターとなって、味覚や嗅覚の研究をしている先生方や、調香師の方とともに、匂いと味わいに関する、最先端の話題について講義される予定です。
第1回の鹿取さんの講演テーマは「匂いと味わいの世界への誘い〜昨今の嗅覚、味覚事情」でした。ソムリエと醸造家のテイスティングコメントの違いや、ボルドー大学やブルゴーニュ大学、カリフォルニア大デイヴィス校でのテイスティングの授業法、代表的な匂い物質についての説明、メルシャンで行われている研究など、ワインジャーナリストとして活躍する鹿取さんならではの多岐にわたる内容で、今後の講演も大いに期待されます。
第2回(11月13日)のゲスト講師は、東京大学大学院教授の東原和成先生。テーマは「科学のメスはどこまで「におい」の神秘にせまれるか?」詳細は、こちらのホームページへ。講座はどなたでもお申し込みいただけます。(K)

2011年10月12日水曜日

日本ワインの季節です!

上から、『料理通信』『dancyu』『食楽』
今年は『dancyu』『食楽』『料理通信』と、グルメ雑誌各誌で日本ワインの特集が組まれています。『dancyu』は日本ワインの代表的なブドウ品種を軸にした「世界に通用する日本のワイン」を3号連続特集、『食楽』は「日本ワインを巡る旅。」と題した70ページにもおよぶ大特集で、北海道から宮崎県まで各地のワインを網羅。『料理通信』は「日本ワインのヴィンテージ」と、各誌さまざまな切り口。
いずれの特集にも『日本ワインガイド 』の著者、鹿取みゆきさんが登場しています。
少し個人的な話で恐縮なのですが、ワタクシ編集Kが鹿取さんに初めてお会いしたのは2004年。日本ワインのムック本の編集の現場でした。その頃、日本ワインがこれほど注目されるなんて、ほとんど誰も考えていなかったのではないかと思います。
でも、鹿取さんは違いました。その後も造り手さんへの取材をひたすら重ね、専門誌に執筆を続け、一般誌や雑誌にも幅広く寄稿。さまざまな分野の専門家を講師に招いて造り手のかた向けの勉強会を開くなど、仕事の枠を越えて日本ワインとその造り手の方々を見守り続けてこられました。
「とにかくしつこい、とにかくしつこく、取材をする人」
「日本で一番、産地に足を運んでいるワインジャーナリスト」
「さまざまな知識やデータを、惜しむことなく、それを求める人に提供する人」
とは、造り手の方が語る、鹿取さんの人物像の一部です。

秋は日本ワインの季節です。
“日本で一番産地に足を運び、しつこく取材し、その知識を惜しむことなく提供する”と造り手が太鼓判を押すワインジャーナリスト、鹿取さんおすすめのワインで、ぜひ乾杯しましょう♪
(K)

2011年10月4日火曜日

『東日本大震災ボランティア活動報告書』。

ひさしぶりの新刊です(委託はありません)。


亜細亜大学経営学部の学生が、大学やRQ市民災害救援センターの協力を得ながら、自分たちの力でボランティアバスツアーを企画し、東日本大震災からの復興のために、宮城県にボランティアに行きました。
この本は、学生たちが感じたことを素直な言葉で綴った活動報告書です。

「被災地のためになにかしたい」という思い(節電も募金もした)を持ちつつも、いつの間にか東京で、日常の暮らしを取り戻していく学生たち。さらに、ボランティアしたいけど、自分にできることはあるのか、役に立てるのか、という思い(不安)もありました。

そんなとき、経営学部の学生が中心になり、ボラバスツアーが企画されました。募集を始めると、予想以上の学生が集まり、総勢約90名で、2泊3日のボランティアに行きました。
3つの地区に分かれた学生たちは、瓦礫の撤去、写真のクリーニングなど、さまざまなボランティア活動を通し、現地の人々とふれあいます。

「被災者に会ったら、なんて声を掛けたらいいのか」という不安を抱えていた学生も多くいました。なかには、自分はアフロヘアだから、被災した方に不快な思いをさせたらどうしようと悩む学生もいました。
ですが、ボランティア活動を通して被災者と言葉を交わした学生たちは、ぐっと前向きな気持ちになります。「若い私たちだからできることがある」、「またボランティアに行こう」と、レポートに書いています。

各学生のレポートは、行く前、活動内容、行ったあとの感想が3つの見出しでまとめられています。
学生たちの「生の声」を読んでみてください。
よろしくお願いします。

なお、同じ内容の電子書籍版を10月中旬頃、リリースします。


虹有社は、この本の制作、出版をボランティア活動と考えており、必要経費を除いた売り上げの全額を災害復興支援のために寄付します。
(S)